Interview
流涙を伴うドライアイの治療 ―点眼薬の進歩による可能性―
高村 悦子
1
,
坪田 一男
2
1東京女子医科大学医学部医学科眼科学講座 教授
2慶應義塾大学医学部眼科学教室 教授
pp.1-4
発行日 2016年4月15日
Published Date 2016/4/15
DOI https://doi.org/10.34449/J0042.11.01_0001-0004
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「流涙を伴うドライアイの症状」坪田:本日は,東京女子医科大学眼科学臨床教授の高村悦子先生をお招きしました。長年,ドライアイ診療に携わる者同士,様々な情報交換を行いたいと思います。高村先生,本日はどうぞよろしくお願いします。高村:こちらこそよろしくお願いします。坪田:高村先生は,先日お会いしたときにご自身の流涙のお話をされていて,いわゆる典型的なドライアイには該当しないものの,「風が吹くと涙が止まらない」と訴えておられました。そこで本日,高村先生の目を診療させていただいたところ,左目は涙がたくさんありますが,右目の涙液層破壊時間(tear film break-up time:BUT)は4秒で,下からブレイクしてきています。風が吹いて目にあたると,涙がたくさん出そうですね(写真1)。
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