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臨床ノート
アジスロマイシン点眼によりマイボーム腺機能不全に伴う流涙感と皮膚症状が改善した3症例
Three cases of meibomian gland dysfunction improved tearing and cutaneous manifestations treated with topical azithromycin
原田 有理
1
,
沼 朝代
1
Yuri Harada
1
1沼眼科
1Numa Eye Clinic
pp.1740-1744
発行日 2022年12月15日
Published Date 2022/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410214666
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緒言
マイボーム腺機能不全(meibomian gland dysfunction:MGD)を呈したドライアイ患者にはしばしば「会話中,悲しくないのに涙が出て困る」「いつも涙をぬぐっているので,ハンカチが手放せない」などの訴えがあり,流涙感はquality of life(QOL)の低下を招いている。
蒸発亢進型ドライアイの診断を行う際には,フルオレセイン試験紙を用いて涙液を染色する涙液層破壊時間(break-up time:BUT)の測定が必要であるが,その際に低倍率のスリットランプで眼瞼縁周囲の皮膚を確認すると,染色された涙液が粘膜皮膚移行部を越えて流出し,皮膚割線や皮溝に沿って広がっている様子を確認することがある。
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