特集 インフォームドコンセント時代の眼科外来診療マニュアル—私はこうしている
外来診療のポイント(主訴から診断まで)—私はこうしている
流涙
栗原 秀行
1
1栗原眼科病院
pp.81-84
発行日 1999年9月30日
Published Date 1999/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410906543
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流涙は直接視機能に影響する病変ではないため,日常臨床の現場では訴えが多いにもかかわらず閑却されがちである。しかし患者にとっては間断なき愁訴の源であり,ことにbacteria poolを伴う例では,いつかは周囲組織に対する感染の進展が危惧され,放置されていてよいものではない。
流涙が涙道の器質的障害に由来するか否か,またその障害に如何に対応すべきかは簡単に判断でき,何ら特殊な器材を必要としない。本稿では視診,通水テスト,ブジーといったどの診療施設にもある器材を用いての,検査の最小限の要点を主体として,患者本人,家族への説明を当院での経験をもとに付記したい。
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