特集 CURRENT TOPICS 消化器がんの内科的治療法の進歩
6 消化器がんの緩和医療
木澤 義之
1
1神戸大学医学部附属病院緩和支持治療科特命教授
pp.63-68
発行日 2020年12月25日
Published Date 2020/12/25
DOI https://doi.org/10.34449/J0039.16.02_0063-0068
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わが国の緩和ケアは主にがん患者を対象としてその普及が進んできた。特にこの10年は,がん対策基本法の成立とそれに基づくがん対策推進基本計画のなかで,緩和ケアの普及がその重点を置いて推進する政策の1つとして位置づけられ,急速に進歩するとともに,がん医療のなかで欠くことのできないものとなってきている。緩和ケアはがん治療と並行して,日常診療のなかで自然に行われていくことが望ましく,そのなかで重要な要素が「治療とケアのゴールを話し合うこと」と症状緩和である。本稿ではその2つについて概説する。
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