特集 CURRENT TOPICS 消化器がんの内科的治療法の進歩
2 胃がん 1)化学療法
岩永 一郎
1
1札幌厚生病院化学療法内科 主任部長
pp.27-31
発行日 2020年12月25日
Published Date 2020/12/25
DOI https://doi.org/10.34449/J0039.16.02_0027-0031
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切除不能進行胃がんに対して行われる主たる治療は化学療法と緩和医療である。この20年に多くの抗がん剤が開発され,加速度的に新しい併用療法が生み出されたものの,他のがん腫に比べて生存期間の延長は比較的緩やかである。最近では殺細胞性抗がん剤のみでは全生存期間は13ヵ月程度と頭打ちとなっているが,新規の分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬が台頭し,治療のストラテジーが大きく変わろうとしている。
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