特集 CURRENT TOPICS 4th GAST SUMMIT JAPAN学術講演会ハイライト
ワークショップ:H.pylori除菌者を増やすための具体策 5 全員除菌を目指した年代別対策
間部 克裕
1
1淳風会健康管理センター倉敷 センター長
pp.40-41
発行日 2020年2月20日
Published Date 2020/2/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0039.15.02_0040-0041
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公衆衛生環境が整った日本において,H.pylori感染はそのほとんどが家族内で幼少期に起こっている。幼少期に感染すると,除菌療法を行わない限り基本的には一生にわたって感染が持続し,胃がんリスクが上昇するほか,その他のH.pylori関連疾患のリスクも高まっていく。感染早期の除菌ほど胃がん予防効果が高いことについては多くのエビデンスがあり,早期除菌が望ましいことは科学的に明らかである。ただし,小学生以下では成人と同様の検査や治療が行えないこと,再感染の問題があることもわかっており,これらの点は考慮が必要である。
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