特集 CURRENT TOPICS 4th GAST SUMMIT JAPAN学術講演会ハイライト
ワークショップ:H.pylori除菌者を増やすための具体策 3 自治体との連携
松岡 幹雄
1
1中央内科クリニック 院長
pp.36-37
発行日 2020年2月20日
Published Date 2020/2/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0039.15.02_0036-0037
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H.pylori除菌の推進には,自覚症状のない感染者の拾い上げが重要となる。各自治体が行っている対策型検診を利用することが望ましいが,そのためには行政と基幹病院と医師会との緊密な連携が不可欠となる。横須賀市では2012年度から胃のX線検査を全廃して,胃がんリスク層別化検査を40歳以上の市民全員を対象に行っている。リスク層別化検査を導入する以前は,2001年度からペプシノゲン(PG)法を用いた胃がん検診を保健所で始め,X線検査とPG法のどちらかを選択する形式になった。翌年から市内の一般医療機関にもPG法が導入され,2011年までの間,市内ではPG法による胃がん検診とX線検査とが並行して行われていた。この間,約85%の受診者がPG法を選択しており,X線検査の受診者は15%であった。
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