特集 CURRENT TOPICS 4th GAST SUMMIT JAPAN学術講演会ハイライト
ワークショップ:H.pylori除菌者を増やすための具体策 4 胃がん撲滅のために“胃炎対策基本法”を!
鈴木 秀和
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1東海大学医学部内科学系消化器内科学教授
pp.38-39
発行日 2020年2月20日
Published Date 2020/2/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0039.15.02_0038-0039
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H.pyloriが発見されてからおよそ半世紀になる。H.pyloriが胃がんの原因であり,除菌が胃がんの予防に寄与することは明確になっている。早い段階での除菌療法がより効果的ということも科学的には了解が得られている。一方で,悪性腫瘍による死者は37万人にのぼり,部位別のがんによる死亡率で見た場合に胃がんによる死亡は男性で2位,女性で4位となっている。近年は減少傾向にあるとはいえ,いまだ高い死亡率であることに変わりはない。学術的な知見を治療につなげて最終的に国民の生命を救うためには,法律の制定なども視野に入れた政策的な取り組みが必要となる。
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