特集 CURRENT TOPICS 食道がん研究の最前線
6 予防
津金 昌一郎
1
1国立研究開発法人国立がん研究センター社会と健康研究センター センター長
pp.49-52
発行日 2019年7月20日
Published Date 2019/7/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0039.15.01_0049-0052
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
食道扁平上皮がんのリスク要因として,たばこ喫煙,アルコール飲酒,アルコール飲酒に伴うアセトアルデヒドが“確実”,熱い飲食物,野菜・果物の低摂取が“ほぼ確実”と評価されている。そして,日本人においては,非喫煙,非飲酒,野菜・果物の適正摂取により,男性では85%,女性でも52%の食道がんが予防可能と推計されている。それらに加えて,身体活動量の増加,適正体重の維持などを含めた日本人のためのがん予防法を実践することにより,がん全体やその他の生活習慣病の予防に着実に帰結する。
Medical Review Co., Ltd. All rights reserved.