INTERVIEW 対談
恐竜をめぐって
浅香 正博
1
,
小林 快次
2
1北海道医療大学学長
2北海道大学総合博物館教授
pp.5-12
発行日 2019年7月20日
Published Date 2019/7/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0039.15.01_0005-0012
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浅香 まずは小林先生が恐竜に興味をもち,学問として研究されるに至った経緯をお聞かせ下さい。小林 恐竜との出会いは,高校1年生の時にさかのぼります。私は福井県福井市の生まれで,中学校で理科クラブに所属し,アンモナイトの化石を発掘しに行くなど無類の化石好き少年でした。そして,1986年に福井県で行われた発掘調査に参加すると,県初となる恐竜の化石が見つかり,本格的に恐竜の世界に惹き込まれていきました。浅香 大学は横浜国立大学に入学されていますね。小林 その発掘調査が福井県と横浜国立大学との共同調査で,そこで知り合った大学の先生方から声をかけてもらったのがきっかけです。浅香 その後,横浜国立大学を1年で退学し,米国に留学されています。これは当時,日本の恐竜研究が遅れを取っていたからでしょうか。小林 そうですね。恐竜研究については米国,欧州が先進国でした。その中で地学が強い米国のワイオミング大学に入学し,3年間で卒業して,その次はテキサスにあるサザンメソジスト大学で学位と修士,Ph.Dを取得しました。帰国後は,福井県立恐竜博物館古生物学研究職員となり,2005年に北海道大学に赴任しました。
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