特集 CURRENT TOPICS 食道がん研究の最前線
5 治療 ②食道がん外科治療の変遷と展望
千野 修
1
1東海大学医学部付属東京病院外科 教授
pp.41-44
発行日 2019年7月20日
Published Date 2019/7/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0039.15.01_0041-0044
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食道がん根治手術は,系統的3領域リンパ節郭清を伴う高難度手術である。近年では低侵襲手術として拡大視効果を有する胸腔鏡・腹腔鏡下手術が普及している。これに続いて縦隔鏡下非胸腔アプローチ(非開胸)による食道がん根治手術も開発されており,手術手技の開発が急速に進歩している。2018年4月には食道がんに対するロボット支援手術が保険収載された。また,集学的治療と周術期補助療法の進歩,周術期管理の向上などにより治療成績と予後が改善されてきている。胸部食道扁平上皮がんに対する外科治療の変遷および現状と展望について解説した。
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