特集 CURRENT TOPICS 腸内フローラ研究の最前線
3 動脈硬化と腸内フローラ
溝口 泰司
1
1神戸大学大学院医学研究科内科学講座・循環器内科学分野
pp.29-32
発行日 2017年8月10日
Published Date 2017/8/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0039.13.01_0029-0032
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近年,腸内細菌が動脈硬化の形成に深く関わることが明らかにされた。私たちは,動脈硬化性疾患を有する患者の腸内細菌叢のLactobacillales目の増加・Bacteroidetes門の減少によって特徴付けられることを明らかにした。また腸内細菌を利用した動脈硬化予防法としてプロバイオティクスに注目し,なかでも乳酸菌Pediococcus acidilacticiは動脈硬化予防に有効であることがわかった。
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