特集 CURRENT TOPICS 腸内フローラ研究の最前線
4 H. pylori感染と口腔内および腸内フローラ
森 英毅
1
1国立病院機構東京医療センター消化器内科
pp.33-35
発行日 2017年8月10日
Published Date 2017/8/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0039.13.01_0033-0035
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H. pylori感染は胃癌,胃・十二指腸潰瘍,胃MALTリンパ腫などの消化器疾患のみならず,血小板減少性紫斑病,慢性蕁麻疹などのさまざまな疾患と関連がある。また,PPIの長期投与によっても認知症や慢性腎不全,骨粗鬆症などの問題が指摘されており,胃内pHの環境変化やH. pylori感染に伴う腸内細菌叢の変化が,さまざまな疾患と関連している可能性がある。今後,腸内細菌叢とH. pylori感染の関連性のさらなる研究の進歩が期待される。
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