目でみるシリーズ 画像でみる緑内障の病態
第19回 緑内障診療ガイドライン改訂を踏まえた原発閉塞隅角病の治療方針,前眼部画像評価
吉水 聡
1
,
栗本 康夫
2
1神戸市立神戸アイセンター病院 副医長
2神戸市立神戸アイセンター病院 院長
pp.1-5
発行日 2022年9月10日
Published Date 2022/9/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0024.01.64_0001-0005
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原発閉塞隅角緑内障(primary angle closure glaucoma:PACG.近年,前駆病変を含めてprimary angle closure disease:PACDと表記されることが多くなっている)は,わが国を含む東アジアで失明の大きな原因となる疾患である.本年,日本緑内障学会の『緑内障診療ガイドライン』が第5版として改訂され,PACの治療についても新規内容が記載された.また,画像評価に使用できる機器も前眼部光干渉断層計(anterior segment optical coherence tomography:前眼部OCT),超音波生体顕微鏡(ultrasound biomicroscope:UBM)に加えて隅角を360°カラー撮影可能なゴニオスコープGS-1(ニデック社)も使用できるようになるなど,PACDを取り巻く環境は以前と比べて変化しつつある.本稿ではこのたびのガイドライン改訂を踏まえたPACD治療の考え方,それに対する前眼部画像検査の役割,今後の可能性について述べる.
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