連載
ホルモンQ&A
小野 政徳
1
,
山崎 玲奈
2
,
藤原 浩
3
1東京医科大学産科婦人科学分野准教授
2金沢大学医薬保健研究域医学系産科婦人科学臨床准教授
3金沢大学医薬保健研究域医学系産科婦人科学教授
pp.63-66
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.29.01_0063-0066
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子宮筋腫の発生部位は生殖にとって重要な情報である。粘膜下筋腫[FIGO(International Federation of Gynecology and Obstetrics)leiomyoma subclassification system 0,1,2]は妊娠率を低下させ,腫瘍径4cmを超える筋挙児希望の子宮筋腫の取扱いについて教えてください。層内筋腫(FIGO leiomyoma subclassification system 3,4,5)も妊娠率を低下させる可能性がある1)2)。一方で,漿膜下筋腫(FIGO leiomyoma subclassification system 6,7)は妊娠率を下げない3)。子宮筋腫による不妊の病態は子宮内腔および卵管閉塞に関連する解剖構造変化や子宮収縮の増加,子宮内膜の血流障害および局所ホルモン環境の異常などの機序が挙げられる3)-10)。
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