連載 Estrogen Series
エストロゲンと乳癌の発生
矢沢 珪二郎
1
1ハワイ大学
pp.164
発行日 2014年1月10日
Published Date 2014/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103599
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
2002年7月,米国National Institute of Health(NIH)は,エストロゲン療法が乳癌リスクを増加させると発表した.この発表はその後多くの一般雑誌,新聞に引用され,エストロゲンの使用は急速に減少した.このデータはそれ以前に行われたWomen’s Health Initiativeのデータに基づいていた.
この発表により,それまで隆盛をきわめていたエストロゲンの使用は2002年以降,急速に減少した.そして驚いたことに,エストロゲン使用の減少に伴って,乳癌の発生も急速に減少した.
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.