特集 生殖医学のcutting edge
生殖医学における生命倫理の課題と展望
石井 哲也
1
1北海道大学安全衛生本部教授
キーワード:
配偶子提供
,
代理懐胎
,
子宮移植
,
着床前検査
,
遺伝的改変
,
生命倫理
Keyword:
配偶子提供
,
代理懐胎
,
子宮移植
,
着床前検査
,
遺伝的改変
,
生命倫理
pp.61-66
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.26.02_0061-0066
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生殖医学の進展とともに,生命倫理の複雑な課題が臨床,家族,そして社会で生じた。本稿では配偶子提供,代理懐胎,子宮移植,着床前検査,および生殖細胞系列の遺伝的改変に関する生命倫理の課題を取り上げ,それらに共通する論点として,親の生殖に関する自己決定権と子の福祉の確保の調和,親子間の遺伝的つながりの見方,社会的規範との整合性を指摘する。そして,これら課題のわが国における含意を分析し,今後の生殖医学の倫理的議論は,第三者を介在せず,親子間の遺伝的つながりが維持される生殖医療に重点が移ると展望する。「KEY WORDS」配偶子提供,代理懐胎,子宮移植,着床前検査,遺伝的改変,生命倫理
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