特集 生殖医療の倫理的・法的諸問題
第三者を介する生殖医療と法的諸問題
久具 宏司
1
1東京都立墨東病院産婦人科部長
キーワード:
精子提供
,
卵子提供
,
代理懐胎
,
民法
Keyword:
精子提供
,
卵子提供
,
代理懐胎
,
民法
pp.57-63
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.29.04_0057-0063
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第三者を介する生殖医療を視野に入れた民法特例法が制定され,生まれた子の父母をどのように定めるのか,明確になった。民法特例法は,第三者を介する生殖医療を行ってよいのか行うべきでないのか,行う場合の規制の在り方など,実施の是非には言及していない。今後は,配偶子提供,代理懐胎などの技術ごとに,海外の状況を勘案のうえ,社会学,倫理学など,さまざまな分野の見解を結集した議論を進めることになろう。新たな生命を誕生させることが生殖医療の目的であることから,出生児の福祉が損なわれることのないルール作りが求められる。「KEY WORDS」精子提供,卵子提供,代理懐胎,民法
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