特集 DOHaD
DOHaDの動物モデル
辻本 和峰
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科分子内分泌代謝学分野
pp.25-30
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.22.04_0025-0030
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「Summary」「胎児期・乳幼児期の栄養環境が将来の生活習慣病罹患を規定する」というdevelopmental origins of health and disease(DOHaD)仮説の分子メカニズム解明にあたりさまざまな動物モデルが考案されてきた。現在,母獣の摂餌制限や低蛋白食,高脂肪食投与など母獣の栄養環境に対する介入モデルが広く用いられている。実験に際して,それぞれのモデルにおける特徴をよく理解する必要がある。「はじめに」1986年,BarkerらはEnglandとWalesにおける疫学的研究の解析から「低出生体重児は成人期における心血管障害による死亡リスクが高くなる」というBarker仮説を生み出した1)。その後Gluckmanらはこの考えを拡大させ,「胎児期・乳幼児期の環境が将来の健康と疾病罹患を規定する」というdevelopmental origins of health and disease(DOHaD)仮説を提唱した2)。「Key words」DOHaD,動物モデル,母獣栄養障害,母獣ストレス負荷
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