特集 エイジング
エイジングとホルモン(2) アンドロゲン
大田 秀隆
1
1東京大学医学部附属病院老年病科特任講師
pp.37-41
発行日 2015年6月1日
Published Date 2015/6/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.22.02_0037-0041
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「Summary」われわれ人間は動物も含め年齢を重ねることにより,さまざまな疾患に罹患する。老化という現象を説明するためにさまざまな基礎老化学説というものがあるが,一元的に説明できるものは現在存在しない。そのなかでも性ホルモンは老化現象に密接に関わり,寿命や老化の制御に大きな影響を及ぼしていることが明らかになっている。今回は,老化という観点から男性ホルモンであるアンドロゲンについてその作用や効能について多面的に俯瞰してみたい。「はじめに」近年のアンチエイジングブームにより,老化を抑制する薬剤やサプリメントが注目を浴びている。元来,年をとりたくはないという願望は万人に共通の願いであり,古来より追い求められてきたものである。そのなかで,男性ホルモンであるアンドロゲンもその候補として以前から注目されていた。「Key words」アンドロゲン,加齢,寿命,アンチエイジング,老化関連疾患
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