Japanese
English
特集 泌尿器科医のための内分泌学ことはじめ
核内アンドロゲン受容体を介したアンドロゲン生理作用発現機構
Androgen actions through androgen receptor-mediated gene regulations
加藤 茂明
1
,
松本 高広
1
Shigeaki Kato
1
,
Takahiro Matsumoto
1
1東京大学分子細胞生物学研究所/ERATO,JST
キーワード:
androgen
,
androgen receptor
,
transcription
,
bone
,
female reproduction
Keyword:
androgen
,
androgen receptor
,
transcription
,
bone
,
female reproduction
pp.123-128
発行日 2009年2月20日
Published Date 2009/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101650
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨 男性ホルモン(アンドロゲン)は,雄性化をはじめ,さまざまな生理作用を発揮する。その主たる作用機構は,核内に局在する男性ホルモン受容体(AR)を介した標的遺伝子の発現制御を介して発揮すると考えられている。ARは,核内ステロイドホルモン受容体スーパーファミリーに属するホルモン依存性転写制御因子である。ホルモン依存的なARによる転写制御は,最近染色体構造調節を伴うことが明らかになりつつある。そこで本稿では,これら染色体構造調節の分子機構とその調節因子について概観したい。また,ARの高次機能解析の例として,ARノックアウトマウスの作出と,その表現型についても概説したい。
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.