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特集 泌尿器科医のための内分泌学ことはじめ
小児のアンドロゲン
Androgen biosynthesis in fetus and children
佐々木 悟郎
1,2
,
石井 智弘
2
,
本間 桂子
3
,
長谷川 奉延
2
Goro Sasaki
1,2
,
Tomohiro Ishii
2
,
Keiko Homma
3
,
Tomonobu Hasegawa
2
1東京歯科大学市川総合病院小児科
2慶應義塾大学医学部小児科
3慶應義塾大学医学部中央臨床検査部
キーワード:
テストステロン
,
副腎アンドロゲン
,
小児
Keyword:
テストステロン
,
副腎アンドロゲン
,
小児
pp.117-121
発行日 2009年2月20日
Published Date 2009/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101649
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要旨 小児期の血中アンドロゲン濃度は年齢および成熟度によって大きく変化するため,評価には注意が必要である。正常男児における血中テストステロン濃度は,出生時から生後3か月までは下垂体LHの一過性分泌によって高値,その後前思春期を通じて低値となる。思春期以降,中枢および精巣における性成熟が進行し,血中テストステロン濃度は上昇する。正常男児および女児におけるDHEAおよびDHEA-S分泌は,出生時から数か月は副腎皮質胎児層の残存により高く,その後低くなる。男女とも思春期に約2年先行して副腎皮質網状層が発育し,両者の分泌は増加する。この前思春期に始まる分泌増加をadrenarcheというが,その生理的意義は必ずしも明らかではない。
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