特集 主役となる補体
補体と腎疾患
金 恒秀
1
,
加藤 規利
2
,
水野 正司
3
,
丸山 彰一
4
1名古屋大学大学院医学系研究科腎不全システム治療学寄附講座 特任講師
2名古屋大学医学部附属病院腎臓内科 講師
3名古屋大学大学院医学系研究科腎不全システム治療学寄附講座 特任教授
4名古屋大学大学院医学系研究科病態内科学講座腎臓内科学 教授
キーワード:
補体経路
,
抗補体薬
,
補体介在性腎疾患
,
C3腎症
,
非典型溶血性尿毒症症候群
Keyword:
補体経路
,
抗補体薬
,
補体介在性腎疾患
,
C3腎症
,
非典型溶血性尿毒症症候群
pp.22-26
発行日 2025年12月15日
Published Date 2025/12/15
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.42.04_0022-0026
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補体と腎疾患とのかかわりは、血中のC3・C4・CH50の低下や腎免疫染色における補体成分の沈着を認める疾患の存在から古くより指摘されてきたが、ここ数十年でその病態における補体の役割解明が大きく進展した。代表的な疾患は、補体介在性腎疾患と呼ばれる希少疾患の非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)・C3腎症であるが、これまで補体との関係が乏しいと考えられてきたANCA関連血管炎やIgA 腎症といったより日常臨床で遭遇する腎疾患においても補体の制御異常が病態に深く関与していることが数々の研究で示されている。現在、これらの疾患に対して抗補体薬が国内外で承認され、患者の予後が改善することが期待されている。一方で、補体系は活性と制御のバランスが重要であるとされており、そのシステムへの介入に伴う副作用には十分な注意を要する。

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