連載 CUTTING-EDGE MEDICAL INTRODUCTION
Smart Eye Cameraを用いた眼科診療
清水 映輔
1
1慶應義塾大学医学部眼科学教室 特任講師/株式会社OUI(OUI Inc.)代表取締役/医療法人 慶眼会 横浜けいあい眼科 和田町院
pp.42-44
発行日 2024年3月10日
Published Date 2024/3/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.41.01_0042-0044
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Smart Eye Camera(SEC)とは、スマートホン(スマホ)に取り付け、眼科診療を可能とする医療機器の総称である。スマホに取り付ける形の眼科診療機器はこれまでに数種類上市されているが、ほぼ全てが外部光源を使用するため大型で、電池交換やメンテナンスコストがかかるため、高価であることが多い。そのため、眼科専門の医療機関であれば、日常使用のために導入可能性はあるが、日本における僻地医療や途上国での医療では使用ハードルが高い。2023年9月現在、わが国においてSECは、一般的名称として「細隙灯顕微鏡」(Smart Eye Camera 眼診察機器 SLM-i07/08/SE2/SE3. 医療機器届出番号 13B2X10198030101、13B2X10198030201)と、「直像検眼鏡」(Smart Eye Camera 眼診察機器 Direct Ophthalmoscope. 医療機器届出番号 13B2X10198030401)の2つのモデルが上市されており、それぞれ前眼部と眼底の診察に活用することが可能である1)-4)(図1)。
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