連載 最先端医療紹介
手術支援ロボットを用いた遠隔手術の現状と将来
沖 英次
1
1九州大学大学院消化器・総合外科(第二外科)准教授/九州大学病院先端医工学診療部 部長
pp.50-51
発行日 2023年11月30日
Published Date 2023/11/30
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.40.03_0050-0051
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2001年に、手術支援ロボットを使った遠隔手術が6,000km離れたフランス(ストラスブール)-アメリカ(ニューヨーク)間で行われた1)。2002年以降日本でも検討が開始され、2005年には福岡-ソウル、2006年と2008年には福岡-バンコクをつないで遠隔手術の動物実験が行われている。当時ロボットを使った遠隔手術は、比較的早期に実現可能な技術と考えられていた。2008年にバンコクのチュラロンコン大学と九州大学の間で行われた検討では、JGN2(Japan Gigabit Network 2)-UniNet(Inter-university network)を使用し、実験動物の手術を行っている。
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