徹底分析シリーズ 遠隔医療の現在地—現状を知り,われわれの仕事と社会的インパクトを考える
VRによるロボット手術の実際—手術ロボットを用いた遠隔手術の社会実装に向けて
袴田 健一
1
,
諸橋 一
1
Kenichi HAKAMADA
1
,
Hajime MOROHASHI
1
1弘前大学大学院医学研究科 消化器外科学講座
pp.706-709
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202026
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高速大容量情報通信技術の発達と新規手術ロボットの開発により,遠隔手術が可能な時代を迎えている。外科医の地域偏在と外科医志望者の減少により,特に非都市部の外科医療が縮小傾向にある中,遠隔手術の実現は社会的ニーズの高い低侵襲外科手術の均てん化を図り,若手外科医の育成環境を整備し,地域の外科医療を維持する新たな仕組みとして期待されている。一昨年,オンライン診療指針に遠隔手術が含まれたことを受けて,現在日本外科学会が中心となり,産官学連携のプロジェクトとして遠隔手術の社会実装に向けた実証研究が進められている。今後ガイドラインが策定される見込みである。
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