特集 乾癬を見直す~臨床薬理学の観点から~
特集にあたって
朝比奈 昭彦
1
1東京慈恵会医科大学皮膚科学講座主任教授
pp.7-8
発行日 2021年10月20日
Published Date 2021/10/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.39.10_0007-0008
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乾癬は,アトピー性皮膚炎と並ぶ代表的な皮膚の慢性炎症性疾患で,診療する機会も多い。特に欧米の白人では,その有病率がわが国の0.3~0.44%に対して2%強にも及ぶcommon diseaseである。乾癬の発症には,遺伝的背景および各種の環境因子が関わっており,前者はHLA-C遺伝子を筆頭に,さまざまな遺伝子の多型が疾患感受性をもたらしている。乾癬は難治で患者QOLを損なうため,その病態に根差した有効性の高い治療を目指して,研究が飛躍的に進んでいる。この特集では,乾癬の病態から治療まで,最新の話題を含めてあらためて見直すためにエキスパートに解説していただいた。冒頭にその概要を紹介したい。
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