特集 がんのバイオマーカー:さらなる早期発見と的確な治療薬選択を目指して
特集にあたって
落谷 孝広
1
1東京医科大学医学総合研究所分子細胞治療研究部門 教授
pp.7-7
発行日 2016年11月20日
Published Date 2016/11/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.34.11_0007-0007
- 有料閲覧
- 文献概要
がんは日本で死因第1位である。2015年の国立がん研究センターがん対策情報センターによる報告では,年間約37万人が死亡し,新規がん罹患者数は年間約98万人にも上る。これらがんの高い死亡率,罹患率に加え,がんの病期が予後と相関するといった特徴から,早期かつ的確な発見・診断は,患者の寿命や日常生活の質に大いに寄与すると考えられる。しかしその一方で,スクリーニング検査による過剰診断,過剰治療の害も存在する。そのため,より精度が高く,体にも財布にも負担の少ないがんバイオマーカーが切望されている。
Medical Review Co., Ltd. All rights reserved.