特集 CKD診療のトピックス
特集にあたって
稲葉 雅章
1
1大阪市立大学大学院医学研究科代謝内分泌病態内科学・腎臓病態内科学教授
pp.7-7
発行日 2018年1月20日
Published Date 2018/1/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.36.01_0007-0007
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CKD診療のそれぞれの分野での進歩が著しく,本特集では「CKD診療のトピックス」と銘打って,各分野でのトピックスの詳細を各分野の第一人者に執筆していただいた。いずれもCKD診療に携わる先生方の関心の高い,また知っておくべきと思われる項目を選んでみた。したがって,全体を貫く理念や各項目間での整合性よりも,各分野での進歩や今後の方向性などに重点を置いて詳述いただき,各項目は独立してお読みいただける体裁となっている。まず,臨床現場での使用が視野に入る,あるいはCKD診療における位置づけを要する薬剤について解説いただく。ESA(赤血球造血刺激因子)製剤が標準仕様となっている今,新規の経口薬でのHIF-PH阻害薬の臨床成績を踏まえた今後の展開や位置づけ(項目1),抗酸化作用を有するバルドキソロンメチルの2型糖尿病合併CKD患者での腎保護効果と今後の期待(項目2),また最近臨床の場で使用されている糖尿病治療薬であるSGLT2阻害薬の利尿薬としての効果やその腎保護効果(項目3)などについて触れていただく。
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