特集 頭痛診療のパラダイムシフト
特集にあたって
山元 敏正
1
1埼玉医科大学脳神経内科 教授
pp.7-7
発行日 2021年9月20日
Published Date 2021/9/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.39.09_0007-0007
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頭痛は患者の最も多い訴えの1つであるため,頭痛専門医でなくても通常の外来診療で頭痛患者を診察する機会は多い。頭痛には大きく分けて2種類あり,1つは一次性頭痛(機能性頭痛)で,片頭痛や緊張型頭痛,群発頭痛などがある。一次性頭痛のわが国における有病率は,片頭痛が人口の5~10%,緊張型頭痛が約20%であり,日本人の4人に1人が一次性頭痛に悩んでいることになる。もう1つの二次性頭痛(症候性頭痛)にはくも膜下出血や脳出血,髄膜炎などが含まれ,頭痛の原因を見逃すと生命にかかわる多くの疾患が含まれている。
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