特集 糖尿病診療最前線2021
糖尿病のスティグマとどう付き合うか
大屋 藍子
1
1同志社大学心理学部准教授/国立循環器病研究センター糖尿病・脂質代謝内科公認心理師・臨床心理士
キーワード:
アドボカシー
,
スティグマ
,
セルフケア
,
アクセプタンス&コミットメント・セラピー
Keyword:
アドボカシー
,
スティグマ
,
セルフケア
,
アクセプタンス&コミットメント・セラピー
pp.53-56
発行日 2021年5月20日
Published Date 2021/5/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.39.05_0053-0056
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American Diabetes Association (ADA)がアドボカシーを進めている1)。アドボカシーとは,医療における患者の権利を擁護するための活動であり,ADAは糖尿病であるために雇用で不利益を被らないよう求めるなどの活動を展開してきた。日本においても,日本糖尿病学会と日本糖尿病協会が2019年に合同委員会を開催し,糖尿病患者が安心して社会生活を送ることができる社会形成を目指したアドボカシー活動を開始した。その必要性について「糖尿病をもつ人に対するスティグマを放置すると,糖尿病をもつ人が社会活動で不利益を被るのみならず,治療に向かわなくなるという弊害をもたらすため,糖尿病であることを隠さずにいられる社会を作っていく」と述べている2)。つまり,近年,アドボカシーの観点から糖尿病患者へのスティグマに対する取り組みが求められている。「KEY WORDS」アドボカシー,スティグマ,セルフケア,アクセプタンス&コミットメント・セラピー
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