特集 腎がん診療最前線
【総説】Cytoreductive nephrectomy ~分子標的薬時代のサマリーとIO combo時代での位置づけ~
立神 勝則
1
1九州大学大学院医学研究院泌尿器科学分野 准教授
キーワード:
腎細胞がん
,
原発巣摘除
,
転移
,
分子標的薬
,
免疫チェックポイント阻害薬
Keyword:
腎細胞がん
,
原発巣摘除
,
転移
,
分子標的薬
,
免疫チェックポイント阻害薬
pp.19-22
発行日 2020年2月20日
Published Date 2020/2/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.38.02_0019-0022
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腎がんの有転移患者に対する原発巣摘除(cytoreductive nephrectomy:CN)の主な役割は,症状の除去によりQOLを向上させることや生命予後を延長させるためにある。近年では分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬の登場による治療選択の増加に伴い,患者背景や予後予測因子を基にした薬物療法が行われるようになった。それとともに,進行性腎がんの治療マネージメントにおけるCNの意義も変化しつつあり,患者の状態によってその施行の有無を決定する必要がある。本稿では転移性腎がんに対する薬物療法の変遷とともに変化してきたCNの意義に関して考察する。「KEY WORDS」腎細胞がん,原発巣摘除,転移,分子標的薬,免疫チェックポイント阻害薬
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