特集 どこまで変わるの? 腎細胞癌診療の進歩
〈手術療法〉
Cytoreductive nephrectomyの現状
田中 一
1
1東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究所 腎泌尿器外科学教室
キーワード:
腫瘍減量腎摘除
,
CN
,
転移性腎細胞癌
,
免疫チェックポイント阻害薬
Keyword:
腫瘍減量腎摘除
,
CN
,
転移性腎細胞癌
,
免疫チェックポイント阻害薬
pp.348-354
発行日 2023年4月20日
Published Date 2023/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207827
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▶ポイント
・近年,薬物治療の進歩に伴い,転移性腎細胞癌における腫瘍減量腎摘除(CN)の位置付けが変化している.
・CNは,薬物治療に先行して施行されるimmediate CNと,薬物治療導入後に待機的に施行するdeferred CNに分けられる.現在,immediate CNの適応は,全身状態良好,予後良好,転移巣が少数かつ小さい一部の症例に限られる.薬物治療を先行させたうえで,適切な症例選択に基づくdeferred CNが検討される.
・免疫チェックポイント阻害薬におけるCNの意義については,現時点で十分なエビデンスがなく,今後の検討が待たれる.
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