特集 腎がん診療最前線
【総説】IO時代の効果予測BIOMARKER
各務 博
1
1埼玉医科大学国際医療センター呼吸器内科教授
キーワード:
Cancer immune setpoint
,
Tumor mutation burden(TMB)
,
がん抗原
,
Type 1 helper(Th1)
,
Cytotoxic T lymphocyte(CTL)
Keyword:
Cancer immune setpoint
,
Tumor mutation burden(TMB)
,
がん抗原
,
Type 1 helper(Th1)
,
Cytotoxic T lymphocyte(CTL)
pp.15-18
発行日 2020年2月20日
Published Date 2020/2/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.38.02_0015-0018
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T細胞上のprogrammedcell death protein 1(PD-1)やcytotoxic T lymphocyte antigen 4(CTLA-4)とリガンドの結合を阻害することでT細胞免疫賦活化を図る免疫チェックポイント阻害薬は,がん細胞を標的とする細胞傷害性抗がん剤,分子標的治療薬にはみられない,特徴的な長期生存効果を示す。治療を中止しても抗腫瘍効果が持続する症例が稀でなく,がん免疫編集理論における平衡相類似の状態に至っていると想定されている。しかし,この恩恵にあずかることができるのは一部であり,抗腫瘍効果をほとんど得られない症例やいったん奏効しても耐性を獲得する症例が存在している。この効果の大きな違いは,宿主の抗腫瘍T細胞免疫状態に由来すると考えられるが,これを正確に評価する方法はいまだに知られていない。「KEY WORDS」Cancer immune setpoint,Tumor mutation burden(TMB),がん抗原,Type 1 helper(Th1),Cytotoxic T lymphocyte(CTL)
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