特集 白血病診療の新展開
フィラデルフィア染色体陰性急性リンパ芽球性白血病の治療
前田 嘉信
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科血液・腫瘍・呼吸器・アレルギー内科 教授
キーワード:
小児型プロトコール
,
微小残存病変
,
イノツズマブ オゾガマイシン
,
ブリナツモマブ
,
キメラ抗原受容体T細胞療法
Keyword:
小児型プロトコール
,
微小残存病変
,
イノツズマブ オゾガマイシン
,
ブリナツモマブ
,
キメラ抗原受容体T細胞療法
pp.39-43
発行日 2019年10月20日
Published Date 2019/10/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.37.10_0039-0043
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フィラデルフィア(Philadelphia chromosome:Ph)染色体陰性急性リンパ芽球性白血病(acute lymphoblastic leukemia:ALL)の治療における最近のトピックは,まず小児プロトコールのコンセプトを導入した小児型プロトコールの有効性が示された点である。さらに微小残存病変(minimal residual disease:MRD)を用いた治療層別化,また再発・難治症例に対する,イノツズマブ オゾガマイシン,ブリナツモマブ,キメラ抗原受容体T細胞療法の登場によりその治療ストラテジーが大きく変わりつつある点にある。本稿では以上のトピックを中心に,最近の知見を概説する。「KEY WORDS」小児型プロトコール,微小残存病変,イノツズマブ オゾガマイシン,ブリナツモマブ,キメラ抗原受容体T細胞療法
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