白血病診療essentials 日常臨床に必要な最新の診断と治療
白血病治療の最前線 フィラデルフィア染色体陰性急性リンパ性白血病
長藤 宏司
1
1久留米大学 医学部内科学講座血液・腫瘍内科部門
キーワード:
危険因子
,
染色体異常
,
フィラデルフィア染色体
,
寛解導入
,
腫瘍-残遺
,
生存分析
,
造血幹細胞移植
,
年齢因子
,
白血病リンパ腫-前駆細胞リンパ芽球性
Keyword:
Age Factors
,
Chromosome Aberrations
,
Risk Factors
,
Philadelphia Chromosome
,
Remission Induction
,
Survival Analysis
,
Neoplasm, Residual
,
Hematopoietic Stem Cell Transplantation
,
Precursor Cell Lymphoblastic Leukemia-Lymphoma
pp.252-256
発行日 2010年8月1日
Published Date 2010/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010289031
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フィラデルフィア染色体をもたない成人急性リンパ性白血病について 小児に比べると治療成績は不良だが、成人領域でも徐々に治療成績が向上している。思春期および若年成人に対しては、小児プロトコールを行うことにより、成績が向上する。初診時の染色体異常が強い予後因子である。化学療法により、一定の治癒が期待できる。同種造血幹細胞移植により、治療成績の向上が期待されている。微小残存病変(MRD)評価が、治療反応性の客観的評価、移植の適応決定などに有用である可能性がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2010