血液疾患診療メモ
フィラデルフィア染色体陽性白血病
岡田 定
1
1昭和大学藤が丘病院・血液内科
pp.1302-1304
発行日 1991年7月10日
Published Date 1991/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900984
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フィラデルフィア(Ph1)染色体は,1960年に発見されて以来,慢性骨髄性白血病(CML)に特徴的な染色体異常として注目されてきた.最近になり,Ph1染色体は,CMLだけでなく急性白血病の一部にも認められることが明らかとなり,Ph1転座に伴う分子生物学的変化についても詳細に検討されるようになった.
本項では,1)Ph1転座に伴う分子生物学的変化,2)各種白血病でのPh1転座,BCR遺伝子再構成を認める頻度,3)Ph1陽性急性白血病の特徴について概説してみたい.
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