特集 慢性便秘診療の今
神経内科領域での便秘診療
榊原 隆次
1
1東邦大学医療センター佐倉病院内科学講座神経内科学教授
キーワード:
便秘
,
パーキンソン病
,
神経内科疾患
,
ドパミン
,
イレウス
Keyword:
便秘
,
パーキンソン病
,
神経内科疾患
,
ドパミン
,
イレウス
pp.45-47
発行日 2017年9月20日
Published Date 2017/9/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.35.09_0045-0047
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神経内科で最も便秘に気を付けなければならない疾患として,パーキンソン病(Parkinson's disease;PD)があげられる。PDは筋固縮・動作緩慢・振戦・姿勢反射障害などの運動症状を呈する疾患であるが,近年PDの非運動症状が注目されている1)。非運動症状として認知機能障害・精神症状・自律神経障害・睡眠障害がある。このうち,消化管障害はPD患者で非常に多く,麻痺性イレウスをきたしたり,レボドパ吸収を低下させ悪性症候群をきたすこともある2)。すなわち,PD患者の消化管障害は,非運動症状の治療の重要なターゲットの1つと思われる。「KEY WORDS」便秘,パーキンソン病,神経内科疾患,ドパミン,イレウス
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