特集 慢性便秘診療の今
緩和医療における便秘治療の重要性と実際の治療
平山 功
1
1群馬県済生会前橋病院緩和ケア内科 代表部長
キーワード:
緩和医療
,
便秘治療
,
OIC
,
緩和ケア
Keyword:
緩和医療
,
便秘治療
,
OIC
,
緩和ケア
pp.39-43
発行日 2017年9月20日
Published Date 2017/9/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.35.09_0039-0043
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
昨今の癌治療の進歩は著しく,より長い生存が期待できる分野も増えてきた。生存期間が長くなることは,病悩期間も長くなることを意味し,癌に随伴する各症状の丁寧なコントロールによるADL(日常生活動作)の維持・QOL(生活の質)の向上が求められている1)。そのなかで便秘は,治療期・終末期を問わず重要な症状の1つである。治療期では化学療法などの治療遂行にも影響し,さらに余命が差し迫っている終末期では,関連する消化器症状やときに全身状態の悪化をもたらしうる。いずれにおいても便秘治療の成否は患者QOLに密接に関わる。本稿では,緩和医療における便秘の背景とその障害・問題点について概説し,さらに治療の実際について実践的に述べる。「KEY WORDS」緩和医療,便秘治療,OIC,緩和ケア
Medical Review Co., Ltd. All rights reserved.