特集 プリオン病:その実態に迫る
プリオン病の診断
佐藤 克也
1
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科運動障害リハビリテーション分野(神経内科学専攻)教授
キーワード:
MRI
,
脳波
,
髄液
Keyword:
MRI
,
脳波
,
髄液
pp.47-53
発行日 2017年2月20日
Published Date 2017/2/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.35.02_0047-0053
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プリオン病の診断において最も重要なのは,臨床症状・臨床徴候である。その診断における補助的な検査として,MRI(拡散強調画像),髄液検査,脳波がある。現在,臨床症状よりも,検査においてMRI画像と髄液検査のみに頼るために,誤診する症例が多い。臨床徴候と経過を見極めることが重要である。プリオン病は孤発性プリオン病と遺伝性プリオン病と獲得性プリオン病の3つに分かれ,さらに孤発性プリオン病は6つのサブタイプに分かれる。6つのサブタイプを分別しなければならないのは,症状・髄液検査・MRIの特徴が異なるためである1)(表1)。そのためにプリオン蛋白遺伝子のコドン129の多型を調べることが重要になる。ただし,6つのサブタイプの頻度は,論文・剖検によって異なる。「KEY WORDS」MRI,脳波,髄液
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