特集 糖尿病性腎症の克服を目指して~up to date~
糖尿病性腎症の病期に応じた血糖管理
森 克仁
1
1大阪市立大学大学院医学研究科代謝内分泌病態内科学講師
キーワード:
血糖管理
,
経口血糖降下薬
,
DPP-4阻害薬
,
GLP-1受容体作動薬
Keyword:
血糖管理
,
経口血糖降下薬
,
DPP-4阻害薬
,
GLP-1受容体作動薬
pp.37-42
発行日 2016年6月20日
Published Date 2016/6/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.34.06_0037-0042
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「はじめに」糖尿病治療の根幹をなすものは,いうまでもなく食事・運動療法であるが,近年の薬物療法の進歩には目を見張るものがある。特に経口薬療法は選択の幅が広がり,また注射薬療法もインスリンアナログ製剤,あるいはGLP-1受容体作動薬の登場で大きく様変わりした。糖尿病の病態に基づいた治療も可能な時代に入ってきたが,一方,日常診療では罹病期間が長く合併症の進展した患者を担当するケースも多く,また最近では,糖尿病患者の高齢化の問題も深刻化している。本稿では腎機能・腎症という観点,すなわち腎症の病期に応じた薬物療法,主に経口血糖降下薬による2型糖尿病の血糖管理について概説する。「KEY WORDS」血糖管理,経口血糖降下薬,DPP-4阻害薬,GLP-1受容体作動薬
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