特集 糖尿病性腎症の克服を目指して~up to date~
糖尿病性腎症の病態に応じた血圧管理
今井 圓裕
1
1中山寺いまいクリニック院長/藤田保健衛生大学医学部腎内科学客員教授
キーワード:
蛋白尿
,
アルブミン尿
,
高血圧
,
高齢者
Keyword:
蛋白尿
,
アルブミン尿
,
高血圧
,
高齢者
pp.43-49
発行日 2016年6月20日
Published Date 2016/6/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.34.06_0043-0049
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
「はじめに」耐糖能障害を含めて,成人の5人に1人は糖尿病といわれる。糖尿病の95%を占める2型糖尿病患者は50歳以降で増加し,70歳代にピークがある。糖尿病の発症から糖尿病性腎症などの細小血管症の発症まで5~10年はかかるため,糖尿病性腎症患者は高齢者が中心となる。実際,2014年に糖尿病性腎症で透析導入となった患者の平均年齢は67.2歳であり,進行した糖尿病性腎症患者の年齢は60歳以上が多いことが予想される。高齢の糖尿病患者は多くの合併症をもつことが多く,特にフレイルの状態にあるかどうかは治療を行ううえで重要な点となる。「KEY WORDS」蛋白尿,アルブミン尿,高血圧,高齢者
Medical Review Co., Ltd. All rights reserved.