Japanese
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今月の特集2 生殖医療への貢献
胚培養士の現状と課題—生殖医療の歴史をさかのぼって
Current situation of embryologist from the view point of ART history in Japan
福田 愛作
1
1IVF大阪クリニック
キーワード:
体外受精
,
生殖補助医療
,
胚培養士
,
臨床エンブリオロジスト
,
国家資格
Keyword:
体外受精
,
生殖補助医療
,
胚培養士
,
臨床エンブリオロジスト
,
国家資格
pp.64-69
発行日 2023年1月15日
Published Date 2023/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203208
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Point
●体外受精で培養室を担当する技術者は胚培養士,または臨床エンブリオロジストと呼ばれる.どちらの呼称であれ実際に行う業務は同じであるが,わが国では2つの学会の認定が存在するため,本文中では統一呼称の培養士と記述する.
●培養士という職業は,1978年の世界で初めての体外受精の成功を機に生殖医療の担い手として誕生した,医療のなかでの新しい職種である.
●培養士が誕生して40年以上が経過した.生殖医療の心臓部を動かす培養士なくして,今日の生殖医療は存在できない.
●わが国においては,ヒトの命の始まりを担う培養士の国家資格化はされていない.したがって,その職務の重要性にもかかわらず公的機関での就職もままならない状態が続いている.
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