特集 インフルエンザ診療最前線
インフルエンザに伴う多彩な合併症
尾崎 隆男
1
1江南厚生病院こども医療センター顧問
キーワード:
インフルエンザ
,
臨床像
,
合併症
,
熱性痙攣
,
熱せん妄
Keyword:
インフルエンザ
,
臨床像
,
合併症
,
熱性痙攣
,
熱せん妄
pp.29-32
発行日 2015年11月20日
Published Date 2015/11/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.33.11_0029-0032
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「はじめに」インフルエンザは,オルソウイルス科に属するRNAウイルスのインフルエンザウイルスによって引き起こされる気道感染症で,世界中で全年齢層にみられる普遍的で最も罹病率の高い病気の1つである。インフルエンザウイルスはA,B,Cの3型に分けられ,このうちヒトで流行的な広がりをみせるのはA型とB型である。A型およびB型インフルエンザウイルスの粒子表面には赤血球凝集素(HA)とノイラミニダーゼ(NA)という感染のために重要な糖蛋白があり,その抗原性が頻繁に変化するため(連続抗原変異),毎年のように流行を繰り返している。A型インフルエンザウイルスには抗原性の異なる16種類のHAと9種類のNAが知られており,これらが組み合わされて,理論上144種類の亜型が存在しうる。「KEY WORDS」インフルエンザ,臨床像,合併症,熱性痙攣,熱せん妄
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