特集 小児の救急―これがminimum
各論
小児の痙攣
永井 真由美
1
1自治医科大学小児科
キーワード:
熱性痙攣
,
てんかん
,
痙攣重積症
,
意識障害
Keyword:
熱性痙攣
,
てんかん
,
痙攣重積症
,
意識障害
pp.776-778
発行日 2003年9月1日
Published Date 2003/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100694
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Case
細菌性髄膜炎の1例
患 者:1歳2カ月,女児.
家族歴:3歳の兄に熱性痙攣あり.
現病歴:数日前から鼻汁,咳嗽を認めていた.突然,全身性強直間代痙攣が出現,当科に救急搬送となる.初めての痙攣で,39℃の発熱を認めた.痙攣の持続時間は約1分間で来院時は止まっていたが,意識レベルは坂本の評価法で30と低下していた.項部硬直ははっきりしなかったが,緊急頭部CTで脳浮腫がないことを確認後,腰椎穿刺を施行した.多核優位の髄液細胞数の増加を認め,細菌性髄膜炎と診断,インフルエンザ菌が検出された.抗生剤静注により軽快した.
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