特集 てんかん 診断・治療・ケアのアップデート
第Ⅲ章 各論
Sturge-Weber症候群
菅野 秀宣
1,2
,
飯村 康司
2
1スガノ脳神経外科クリニック
2順天堂大学脳神経外科
pp.233-237
発行日 2026年9月24日
Published Date 2026/9/24
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000002561
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Summary
■Sturge-Weber症候群は,頭蓋内軟膜毛細血管奇形・顔面ポートワイン母斑・眼合併症を特徴とする神経皮膚症候群で,病因にGNAQ体細胞モザイク変異が関与する.
■発生頻度は出生2万~5万人に1人.顔面ポートワイン母斑は三叉神経第1枝・2枝領域に多く,両側性は約15%,ポートワイン母斑を欠く例は5~10%である.
■難治性てんかん,神経発達遅滞,局所神経症状,視機能障害,片頭痛がおもな症状である.てんかんは約90%に発症し,半数ほどが薬剤抵抗性で,10~20%はきわめて難治である.
■焦点意識障害発作が長時間持続することが特徴.また,重積しやすい傾向がある.発作重症度は軟膜毛細血管奇形の罹患範囲に比例する.
■MRI(特にガドリニウム造影FLAIR)が診断に必須で,磁化率強調画像(SWI)やarterial spin labeling(ASL)も病態評価に有用である.頭皮脳波では患側徐波化が多く,棘徐波を認める例は少なく,発作間欠期脳波所見のみで重症度判断はできない.
■診断は画像所見と臨床症状の組み合わせで行う.治療目標は早期の発作抑制と発達維持であり,必要に応じて外科治療を検討する.

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