特集 外来でみる小児のコモンな感染症
Ⅱ.口 腔
軟口蓋の小点状出血・苺舌
関 満
1
1自治医科大学小児科
キーワード:
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
,
苺舌
,
川崎病
,
PANDAS
Keyword:
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
,
苺舌
,
川崎病
,
PANDAS
pp.76-80
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000002016
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SUMMARY
▷軟口蓋小点状出血や苺舌はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎を示唆する重要な臨床所見である.
▷診断には臨床所見に加えて迅速抗原検査や血清学的診断法を組み合わせることが推奨される.
▷治療はアモキシシリン10日間投与が基本であり,合併症予防と伝播防止の点からも重要である.
▷鑑別には川崎病や伝染性単核球症,アデノウイルス感染症があげられ,臨床経過や補助検査をふまえた総合判断が必要である.
▷近年は短期療法やPANDASとの関連など新たな知見も報告されており,診療の際には最新の情報を意識して対応する必要がある.

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