特集 外来でみる小児のコモンな感染症
Ⅱ.口 腔
咽頭痛・口呼吸
藤井 可絵
1
1賛育会病院耳鼻咽喉科
キーワード:
扁桃腫大
,
伝染性単核球症
,
A群溶血性レンサ球菌感染症
,
扁桃周囲膿瘍
Keyword:
扁桃腫大
,
伝染性単核球症
,
A群溶血性レンサ球菌感染症
,
扁桃周囲膿瘍
pp.70-75
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000002015
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SUMMARY
▷扁桃腫大をきたす代表的な疾患として,急性扁桃炎,扁桃周囲膿瘍などがある.
▷急性扁桃炎の起因微生物には,A群溶血性レンサ球菌感染などの細菌性によるもの,EBウイルスやサイトメガロウイルスの感染によって起こる伝染性単核球症によるものなどがあり,それぞれ臨床症状や経過,治療方法が異なる.
▷扁桃周囲膿瘍は扁桃炎からの炎症の波及により扁桃およびその周囲の腫脹をきたす疾患である.保存的に改善する例と排膿などを必要とする例があり,適切に診断し,治療を選択する必要がある.
▷A群溶血性レンサ球菌感染症,EBウイルスなどは集団生活で感染することが多いため,手指消毒や感染者のマスク着用などが感染の予防につながる.

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