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今月の特集2 免疫学的機序による血小板減少
後天性血栓性血小板減少性紫斑病(後天性TTP)
Acquired thrombotic thrombocytopenic purpura
山田 真也
1
,
松本 雅則
1
1奈良県立医科大学輸血部
キーワード:
血栓性血小板減少性紫斑病
,
TTP
,
von Willebrand因子分解酵素
,
ADAMTS13
,
超高分子量von Willebrand因子重合体
,
超高分子量VWF重合体
,
UL-VWFM
,
血漿交換
,
カプラシズマブ
Keyword:
血栓性血小板減少性紫斑病
,
TTP
,
von Willebrand因子分解酵素
,
ADAMTS13
,
超高分子量von Willebrand因子重合体
,
超高分子量VWF重合体
,
UL-VWFM
,
血漿交換
,
カプラシズマブ
pp.1048-1055
発行日 2022年9月15日
Published Date 2022/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203097
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Point
●血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)は無治療では死亡率が90%以上であるが,適切な治療によって80%が救命可能な疾患である.
●von Willebrand因子分解酵素(ADAMTS13)活性10%未満でTTPと診断する.インヒビター陽性であれば後天性,陰性であれば先天性と診断する.
●TTPを疑った場合は(ADAMTS13の検査結果到着を待たずに)速やかに治療を開始する.
●治療の中心は血漿交換で,再発・難治例にはリツキシマブも使用可能である.今後はカプラシズマブや遺伝子組換えADAMTS13製剤(rADAMTS13)の登場が期待される.
●単に患者を救命するのみならず,いかに臓器障害を起こさないよう救命するかが今後の課題である.
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