特集 遺伝カウンセリングを学ぼう!
Ⅱ.様々な場面での遺伝カウンセリング
染色体構造異常
山口 有
1
1群馬県立小児医療センター遺伝科
キーワード:
染色体構造異常
,
均衡型構造異常
,
不均衡型構造異常
Keyword:
染色体構造異常
,
均衡型構造異常
,
不均衡型構造異常
pp.936-942
発行日 2025年8月1日
Published Date 2025/8/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001735
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SUMMARY
▷染色体構造異常は,出生児の約0.3%にみとめられる比較的頻度の高い遺伝学的異常であるが,その核型や表現型への影響,家族内での伝達のしかたは多様である.
▷染色体構造異常は,大きく均衡型と不均衡型とに分けられ,前者は通常無症状だが,次世代の不均衡型構造異常をもたらすことがあり,児の先天異常や流産,不妊の原因となりうる.
▷臨床症状や家系内のリスク者を予測し,クライエントへの説明をするにあたっては,これらの特性をふまえ,症例ごとの個別の評価が必要である.

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